「お客様の年収はおいくらですか?」

この質問をした瞬間、お客様の表情が曇った経験はありませんか?

初対面でいきなり年収を聞かれることは、誰にとっても不快なもの。しかし、適切な物件を提案するためには、予算の把握は必須です。

本記事では、年収を直接聞かずに、自然な会話の中で予算を把握する7つの質問術をお伝えします。

※本記事に掲載されている数値や事例は、著者が2011年から現在まで全国の不動産仲介会社に対して行ってきた研修・コンサルティングを通じて収集した成功事例に基づく経験則です。実際の成果は状況により異なる場合があります。

第1章:なぜ年収を聞いてはいけないのか

お客様が年収を聞かれて感じること

経験上、年収を聞かれたお客様の多くは、以下のような感情を抱きます。

  1. プライバシーの侵害
    • 「初対面なのに踏み込みすぎ」
    • 「個人情報を探られている」
  2. 値踏みされている感覚
    • 「年収で態度を変えられそう」
    • 「高い物件を押し付けられそう」
  3. 不信感
    • 「お金のことしか考えていない」
    • 「信頼できない営業マン」
  4. 劣等感・優越感
    • 「年収が低いと思われたくない」
    • 「見下されるかもしれない」

信頼関係への致命的なダメージ

経験則として、初対面での不適切な質問は以下のような影響を与えます。

つまり、年収を直接聞くことは、ビジネスにとって大きなマイナスなのです。

第2章:予算把握の新常識

従来の方法 vs 新しいアプローチ

従来の方法(NG)

営業:「失礼ですが、年収はおいくらですか?」
客:「えっと...(不快感)」
営業:「ローンの審査で必要なので...」
客:「...」(心を閉ざす)

新しいアプローチ(OK)

営業:「今の家賃はおいくらくらいですか?」
客:「12万円です」
営業:「なるほど。月12万円でしたら、同じくらいの
   支払いで購入できる物件もありますよ」
客:「そうなんですか!」(前向きに)

間接的アプローチの心理学

人は直接的な質問には防御的になりますが、間接的な質問には協力的になります。

これは「認知的不協和」という心理現象で、自分から話した情報については抵抗感が少ないためです。

第3章:7つの質問術・前半

質問術1:現在の家賃から逆算する

使い方

「今のお住まいの家賃はおいくらくらいですか?
月々この金額でしたら、購入後も同じくらいの
支払いで済む物件をご提案できますよ」

なぜ効果的か

計算方法

質問術2:理想の支払い額を聞く

使い方

「月々の支払いは、どのくらいまでなら
無理なく続けられそうですか?」

効果的なフォロー

「ちなみに、今の家賃と比べて、
少し増えても大丈夫そうですか?
それとも同じくらいが良いですか?」

心理的効果

質問術3:将来設計から探る

使い方

「お子様の教育費なども考慮すると、
住宅ローンにはどのくらい充てられそうですか?」

バリエーション

ポイント

ライフプラン全体から逆算することで、自然に予算感が見えてきます。

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年収を聞かずに予算を把握する7つの質問術
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本記事では3つの質問術をご紹介しましたが、完全版レポートでは以下の内容も収録しています:

  • 質問術4:事前審査の提案から始める
  • 質問術5:価格帯の選択肢を提示する
  • 質問術6:親御様のサポートを確認する
  • 質問術7:自己資金の有無を聞き出す
  • 実践例:成功事例10選
  • 失敗しないための注意点

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まとめ

年収を直接聞かなくても、適切な質問を組み合わせることで、お客様の予算を把握することは十分可能です。

大切なのは、お客様の立場に立って、答えやすい質問から始めること。

この質問術を身につけることで、初回面談の成功率は格段に向上するでしょう。