購入仲介用語集

購入仲介業務でよく使われる専門用語を分かりやすく解説します。

購入仲介

こうにゅうちゅうかい

不動産の購入を希望する顧客(買主)に対して、物件の紹介から契約締結、引き渡しまでをサポートする仲介業務。売却仲介と対をなす不動産仲介の主要業務の一つ。

使用例

購入仲介では、お客様のニーズを的確に把握し、最適な物件を提案することが重要です。

売却仲介

ばいきゃくちゅうかい

不動産の売却を希望する顧客(売主)に対して、査定から販売活動、契約締結までをサポートする仲介業務。

使用例

売却仲介では、適正な査定価格の提示と効果的な販売戦略が成功の鍵となります。

両手仲介

りょうてちゅうかい

一つの不動産取引において、売主と買主の両方から仲介手数料を受け取る取引形態。1社で売主・買主双方を仲介する。

使用例

両手仲介は収益性が高い反面、利益相反の観点から慎重な対応が求められます。

片手仲介

かたてちゅうかい

不動産取引において、売主または買主のいずれか一方のみから仲介手数料を受け取る取引形態。

使用例

片手仲介でも、お客様の利益を最優先に考えたサービスを提供することが大切です。

事前審査

じぜんしんさ

住宅ローンの本審査前に行う簡易的な審査。購入可能額の目安を知ることができ、物件探しの指標となる。

使用例

事前審査を早めに受けることで、予算に合った物件選びがスムーズに進みます。

本審査

ほんしんさ

住宅ローンの正式な審査。売買契約後に行われ、融資の可否と条件が最終決定される。

使用例

本審査では、物件の担保評価も含めて総合的に判断されます。

ローン特約

ろーんとくやく

住宅ローンの審査が通らなかった場合に、売買契約を白紙解除できる特約。買主保護のための重要な条項。

使用例

ローン特約があることで、買主は安心して購入申込みができます。

購入申込書

こうにゅうもうしこみしょ

買主が売主に対して購入の意思を正式に示す書面。価格や条件の交渉の起点となる。

使用例

購入申込書の提出は、物件購入への第一歩となる重要な手続きです。

重要事項説明

じゅうようじこうせつめい

宅地建物取引士が行う、物件や取引条件に関する重要な事項の説明。宅建業法で義務付けられている。

使用例

重要事項説明では、物件の権利関係や法令上の制限などを詳しく説明します。

媒介契約

ばいかいけいやく

不動産の売買・賃貸の仲介を依頼する際に、依頼者と不動産会社との間で締結する契約。

使用例

媒介契約には、専属専任媒介、専任媒介、一般媒介の3種類があります。

専属専任媒介

せんぞくせんにんばいかい

1社のみに仲介を依頼し、自己発見取引も認めない最も拘束力の強い媒介契約。

使用例

専属専任媒介では、不動産会社は1週間に1回以上の業務報告が義務付けられています。

専任媒介

せんにんばいかい

1社のみに仲介を依頼するが、自己発見取引は認められる媒介契約。

使用例

専任媒介契約では、2週間に1回以上の業務報告が必要です。

一般媒介

いっぱんばいかい

複数の不動産会社に同時に仲介を依頼できる媒介契約。

使用例

一般媒介は複数社に依頼できる反面、各社の販売活動が消極的になる可能性があります。

内見

ないけん

購入希望者が実際に物件を見学すること。物件の状態や周辺環境を確認する重要な機会。

使用例

内見では、写真では分からない物件の雰囲気や日当たりを確認できます。

現地案内

げんちあんない

不動産営業担当者が購入希望者を物件まで案内し、説明を行うこと。

使用例

現地案内では、物件の特徴だけでなく、周辺環境の魅力も伝えることが大切です。

諸費用

しょひよう

不動産購入時に物件価格以外に必要となる費用の総称。仲介手数料、登記費用、税金などが含まれる。

使用例

諸費用は物件価格の6〜10%程度を見込んでおく必要があります。

仲介手数料

ちゅうかいてすうりょう

不動産取引が成立した際に、仲介業者に支払う報酬。法律で上限が定められている。

使用例

仲介手数料の上限は、売買価格の3%+6万円(税別)です。

印紙税

いんしぜい

売買契約書に貼付する収入印紙にかかる税金。契約金額により税額が異なる。

使用例

5,000万円の物件の売買契約書には、3万円の印紙税がかかります。

手付金

てつけきん

売買契約時に買主から売主に支払われる金銭。契約の証拠金的な性格を持つ。

使用例

手付金は通常、売買価格の5〜10%程度に設定されます。

手付解除

てつけかいじょ

手付金を放棄(買主)または倍返し(売主)することで、契約を解除できる制度。

使用例

手付解除は相手方が契約の履行に着手するまでの間、行使できます。

瑕疵担保責任

かしたんぽせきにん

売買された不動産に隠れた欠陥があった場合に、売主が負う責任。現在は「契約不適合責任」に改正。

使用例

雨漏りなどの瑕疵が発見された場合、売主は修繕や損害賠償の責任を負います。

契約不適合責任

けいやくふてきごうせきにん

2020年の民法改正により「瑕疵担保責任」から変更された、売主が負う責任。

使用例

契約不適合責任では、契約内容に適合しない場合の売主の責任が明確化されました。

レインズ

れいんず

Real Estate Information Network Systemの略。不動産流通機構が運営する物件情報システム。

使用例

レインズに登録することで、他社の顧客にも物件情報が公開されます。

物件登録

ぶっけんとうろく

売却物件の情報をレインズやポータルサイトに掲載すること。

使用例

専任媒介契約では、契約から7日以内にレインズへの物件登録が義務付けられています。

オープンハウス

おーぷんはうす

特定の日時に物件を一般公開し、自由に見学できるようにする販売手法。

使用例

週末のオープンハウスには、多くの購入希望者が訪れました。

建物状況調査

たてものじょうきょうちょうさ

建物の構造や設備の状態を専門家が調査すること。インスペクションとも呼ばれる。

使用例

建物状況調査を実施することで、購入後のリスクを軽減できます。

フラット35

ふらっとさんじゅうご

住宅金融支援機構が提供する長期固定金利の住宅ローン。

使用例

フラット35は、最長35年間金利が変わらないため、返済計画が立てやすいです。

変動金利

へんどうきんり

市場金利に連動して定期的に見直される住宅ローンの金利タイプ。

使用例

変動金利は初期の金利が低い反面、将来の金利上昇リスクがあります。

固定金利

こていきんり

一定期間または全期間にわたって金利が変わらない住宅ローンの金利タイプ。

使用例

10年固定金利を選択すれば、10年間は金利上昇の心配がありません。

団体信用生命保険

だんたいしんようせいめいほけん

住宅ローン契約者が死亡・高度障害になった場合に、ローン残高が保険金で完済される保険。略して「団信」。

使用例

団信に加入することで、万が一の時も家族に負担を残さずに済みます。